糸井3番・右翼で初実戦 16日にベストメンバー出陣「新しいメンバーでやり返す」

 阪神の糸井嘉男外野手(37)が、16日の西武とのオープン戦(甲子園)に、3番・右翼で出場することが14日、正式に決まった。移籍後最遅の初実戦。最下位から雪辱を期す1年を前に、改めて「やり返す」と誓いを立てた。14年ぶりの頂点を目指すべく、本拠地で第一歩を刻む。

 全ての練習を終えた糸井は、足を止めて語りだした。「なんとか、やっと…。ここまで来ることができました」。言葉と感情に抑揚をつけながら、オーバーな表現で笑いを誘う。今年初実戦の舞台は16日の西武戦。主役にふさわしく、大トリでの登場になる。

 5日、シートノックで足を取られ、古傷の右膝付近に炎症を起こした。当初、12日の中日戦に出場予定だったが、万全を期すために延期。過去2年の初実戦は17年が3月15日のオリックス戦、昨年は同13日のヤクルト戦だっただけに、移籍後最も遅い初実戦だ。

 ただ、心配は無用だ。この日のフリー打撃では43スイングで、3連発を含む7本の柵越えを記録。その後の走塁練習では、スタートの練習を繰り返した。さらに室内練習場に場所を移し、清水ヘッドコーチを相手に志願の守備練習。チャージ&スローの形を確認した。

 「(守備にも)就くよ。シーズンでは…就かないけどね」

 超人節を交えて、右翼の守備にも就くことを明言した。注目の打順は3番を予定。「総合的に。走れるのもあるし、相手がどうやったら嫌なんか。オレはキャッチャーやから考える」と矢野監督が意図を明かした。

 求められるのは、打って、走って、と攻撃の軸になる活躍だ。昨季はリーグ3位の22盗塁。体さえ万全なら、最年長盗塁王も見える。清水ヘッドとの盗塁練習でも、入念に患部の状態を確認。「炎症が出てたから。でも、いけるな。痛みもあったけど、だいぶ解消された」と手応えを得た。

 移籍3年目。昨季は最下位の屈辱を味わい、男にすると誓った金本監督が退任した。「相当、悔しい思いをした。甲子園で情けない戦いをしてしまった。新しいメンバーでね、やり返したい。それだけ」。本拠地にベストメンバーが集う。19年は、糸井がヤル-。逆襲を誓うチームの最後にして、最強のピースが走りだす。

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