木浪21安打目 OP戦ルーキー新記録!二塁で出場、内野全ポジションOK
「オープン戦、阪神2-4オリックス」(23日、京セラドーム大阪)
一塁ベース上で両手を突き上げる阪神のドラフト3位・木浪(ホンダ)。先頭で迎えた八回、追い込まれながらもファウルで粘り、高めに浮いたボールを仕留めた。技ありの左前打がオープン戦通算21安打目。09年の松本(横浜)、14年の井上(ロッテ)の20本を抜き、99年以降の新人最多安打記録を更新した。
ここまで積み重ねてきた安打数は無心で対応した証しだ。打席の中で多くは考えない。記録を更新した一打も「思い切り振った結果だと思います」とさらりと言ってのける。
3点を追う六回無死一塁では、カウント1-1からの3球目、東明の124キロフォークを右前へ。一、三塁と好機を広げ、糸井の2点二塁打へとつなげた。走者を置いてクリーンアップに打席が回る好循環は、木浪の奮闘があってこそだ。
この日は二塁で出場し、オープン戦では内野全ポジションで先発起用された。守備位置やサインプレーなど考えることは多々あるが問題はない。「難しいですけど、試合に出るためにはどこで出てもいいように準備はしないといけない」と与えられた役割を全うする考えだ。
開幕まで残り1試合。「シーズンに入ってからの方が大事。まだまだなので、そういう気持ちを忘れないようにしたい」。このまま虎の安打製造機としてシーズンも突っ走る。