オープン戦ラストを勝利で飾る 最下位からも脱出 西が投打に活躍

6回、犠打を決めた阪神・西勇輝(16)を迎える阪神・矢野燿大監督(中央)=京セラドーム(撮影・北村雅宏)
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 「オープン戦、阪神8-4オリックス」(24日、京セラドーム大阪)

 阪神がオープン戦最終戦を白星で飾った。日本ハムがヤクルトに敗れたことで、2年連続最下位という不名誉な記録は免れた。

 試合は投打に西の活躍が光った。古巣相手となったシーズン前最後の登板。オープン戦初打席で初適時打を放った。二回、1死満塁の絶好機で迎えた第1打席だった。1ストライクからオリックス先発・榊原の2球目、147キロを捉えた打球は、センター前に弾む適時打となり、自らのバットでチームに追加点をもたらした。

 本業のピッチングでもらしさ全開。初回、先頭の福田に中前打を浴びたが、続く西浦を投ゴロ併殺に打ち取るなど、走者を塁に置いても危なげない投球を披露した。6回を投げて89球。5安打無失点、4三振を奪うなど、リズムのある投球でオリックス打線を寄せ付けなかった。六回の打席では、1死一塁できっちり犠打を決めるなど、1週間後に迫ったシーズン登板を前に、万全の状態を整えてきた。

 「古巣相手で正直、やりにくさはありましたが、良い緊張感の中でピンチの場面でも動じずに投げることができました。最後のオープン戦でチームに良いリズムを生みたかったので、自分の仕事ができて良かったです。公式戦の前に打席に入れて、ヒットもバントも凡打も含めて開幕前に良い経験ができました」

 攻撃陣は二回、大山の左越え4号ソロから、打者一巡の猛攻で7得点。球団の右打者では2010年の桜井以来となる、オープン戦4号で猛打爆発の口火を切った。

 「ここ数試合、自分のスイングができていなかったので、自分のスイングをしようと心がけて打席に入りました。その結果がホームランとなって良かったです。まだ序盤なので、引き続きしっかりと集中していきたいです」

 西以降は能見、ジョンソンと八回まで無失点。九回からマウンドに上がった藤川がマレーロに3ランを浴びるなど、不安を残した。

 阪神はオープン戦最終戦で勝ったのは2011年が最後。12年以降は●●●●△●△と7年連続白星がなかった。11位と低迷はしたが、“8年ぶりの勝利”をシーズンの弾みにしたい。

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