ガルシア 4・2巨人戦OK 最終登板7回4安打1失点「これが自分の投球」

 7回を投げ終えたガルシアは天を見上げながらベンチに戻る
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 「ウエスタン、オリックス1-1阪神」(26日、オセアンバファローズスタジアム舞洲)

 準備は整った。阪神のオネルキ・ガルシア投手(29)がウエスタン・オリックス戦に登板。開幕前最終調整となるマウンドで、7回4安打1失点と抜群の安定感を披露し、張りを訴えた右股関節の不安を吹き飛ばした。シーズン初登板が予定される4月2日・巨人戦(東京ドーム)へ、心配は無用だ。

 充実感を漂わせながらマウンドを降りた。開幕前の最終登板。ガルシアが巧みに球を動かしてオリックス打線を手玉に取っていく。7回4安打1失点。持ち味を発揮し、シーズン開幕へ向け順調な仕上がりを見せた。

 「シーズンへ向けて全く問題ない。これが自分の投球なので続けていきたいと思うよ。これをしないと打者を抑えられないからね。シーズンでも自分の投球をしっかりしたい」

 投球術が際立ったのは立ち上がりだ。左腕をグルングルンと回して迎えた初回。先頭の山足を遊ゴロに仕留めるとリズムに乗った。二ゴロと見逃し三振でこの回わずか7球。2イニング目もコースを厳しく突いて三者凡退に。ストライク先行、さらに短い投球間隔で投げ込み、立ち上がりの一、二回はともに約3分ずつの短時間で打者を料理した。

 唯一の失点は三回。内野安打と左前打を許して1死一、三塁のピンチを招き、山足に中堅へ犠飛を運ばれたが、後続を抑えて最少失点にしのいだ。

 不安は完全に吹き飛ばした。前回19日に先発したDeNA戦(横浜)では、右股関節の張りを訴えて3回1失点で降板。患部の様子や調整遅れが心配されたが、本番へ向けての態勢は整った。七回2死一塁は、西村をこの日最速となる外角いっぱい145キロ直球で見逃し三振。計99球の安定したピッチングで締めた。

 平田2軍監督は「球のキレ、スピード、コントロールと申し分ない。本番に向けていい準備ができているのではないか」と助っ人から頼もしさを感じ取っていた。

 課題が残ったのは打撃面ぐらい。今季初めて打席に入り、3打席連続三振に倒れた。「打席に立つことができたのはよかったけど、全然打てなかったよ。これから練習していきたい」。9人目の打者として自らを助けるためにも、打撃を疎かにするつもりはない。

 初陣は4月2日・巨人戦(東京ドーム)。「シーズン1年間通して活躍したい。勝つしか考えていないよ」。新天地での活躍を誓い、Vの使者となるために-。G倒から快進撃が始まる。

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