ドラ1近本 万能の2番 14年ぶりV奪回へ突き進め
阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=と同1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が28日、開幕戦の舞台となる京セラドームで最終調整した。「1番・遊撃」と「2番・中堅」での先発出場が濃厚な2人。新人W開幕スタメンは球団史上47年ぶりで、1、2番は史上初だ。“キナチカ”コンビが14年ぶりのV奪回へ口火を切る。
どっしりと腰を据えて大舞台へ臨む。ベテランでさえも特別な感情を覚えることがある開幕戦を前にしても、浮ついた雰囲気は一切ない。近本が、矢野監督が理想とする2番打者に近づき、最強の2番打者となる。
指揮官がつなぎ役として求めるのは、打撃、小技、足でチャンスメークする力。オープン戦は計14試合で2番を担い、本番でも重責を託されたが、自己評価は低い。「(起用に応えられているのは)2割くらい。打つだけじゃなく相手チームにどういう影響を与えられるのか。嫌な2番になれたらいい。(現状の)2割を10割にできるように」と、定着するためにもさらなるレベルアップを誓う。
万全の準備も整えた。開幕前日練習でもブレなかったドラ1のランニングメニュー。大山や木浪らが外野で50メートルダッシュをする一方で、これまで通りユニホームを泥まみれにしながらの走塁練習を行い最終調整した。
「プレッシャーとか緊張感はあまりないです。今までと一緒のようにいつも通りやれたらいい。まだ経験したことがないシーズンなので」
期待のルーキーにとって初陣でも、あくまで普段と同じ1試合。近本が自慢の快足を存分に発揮し、開幕星を引き寄せる。