ガルシア 頼むデ巨人3連倒!今季もGキラー発揮 強力打線も「あまり意識せず」
2日の巨人戦(東京ドーム)で移籍後初先発する阪神のオネルキ・ガルシア投手(29)が1日、甲子園の室内練習場で行われた投手指名練習に参加した。中日に在籍した昨年の巨人戦は3勝1敗、防御率1・80。特に東京ドームでは2勝0敗、防御率0・56と驚異的な数字を残した。Gキラーぶりを今季も発揮するべく、相性抜群の舞台で移籍後初勝利をつかみ取る。
オレンジ色に染まるスタンドも、金髪モヒカンの左腕にとっては“庭”と化す。不安も負のイメージも、脳裏によぎることはない。宿敵の本拠地で、ガルシアが先陣を切る。
「カードの頭は大事だし、任されるのは光栄。意気に感じて(チームに)勝てるチャンスを与えたい」。登板前日は自身のルーティンで取材には応じないことから、3月31日に自身の初登板に向けた意気込みを語った。
開幕3戦目で初黒星を喫したチームにとって、仕切り直しとなる一戦。今季初の伝統の一戦は、ガルシアにとっての「開幕」でもある。昨年は巨人戦4試合に登板。3勝1敗、防御率1・80と文句なしの数字を刻んだ。特に東京ドームでは2勝0敗、防御率0・56と神がかった。
3月19日のDeNA戦(横浜)では右股関節の張りを訴え、3回1失点で降板。調整が不安視されたものの、同26日のウエスタン・オリックス戦(オセアンBS)で7回4安打1失点の好投を見せつけ、心配を吹き飛ばした。今季初登板へ、不安はない。
開幕カードでは先発投手が好投し、ブルペン陣も躍動。広島との3連戦を週末に控えていることから、中継ぎ陣の温存は6連戦の初戦を託される左腕の大きな役割となる。ガルシアは「長いイニングを投げたい」と力を込め、役者が名を連ねる巨人打線にも「好打者がそろっている。あまり意識せず」と己の投球に集中する構えだ。
この日はキャッチボールやショートダッシュなどで汗を流し、最終仕上げを施した。矢野監督も「ガルシア自身のピッチングをしてくれたら、抑えられると思うし。ハートというかスピリットも熱い男なので」と期待を寄せた。
連勝スタートで開幕したチームは、日曜日の初黒星で2勝1敗。敵地で初戦を担うのは、頼もしい背番号77。虎のガルシアが猛虎を再び加速させる。