浜地、悔しさ1敗 プロ初登板初先発2被弾6失点「実力不足」 プロ初安打も

 「巨人10-1阪神」(4日、東京ドーム)

 言い訳はしない。レベルの高さを痛感した79球。試合後の阪神・浜地は、最後まで逃げなかった。「100%の力を出せなかったので、僕の実力不足です」。プロ初先発の舞台で、4回9安打6失点。静かに言葉を絞り出した。

 まっさらなマウンドへと向かった。初めて見る1軍の景色。そっとしゃがんで、プレートを触る。立ち向かっていこう。それでも厳しい結果が待っていた。初回、2死一塁から、岡本に左中間スタンドへと運ばれた。

 いきなりプロの洗礼を受けると、さらに一、三塁から重盗に北條の悪送球が絡んで、計3失点。あまりにも痛い先取点を与えると、今度は四回、2死一、二塁から坂本勇に3ランを浴びた。試合を決めてしまった2被弾。ほろ苦のデビューとなった。

 だが、その悔しさは浜地を奮い立たせていた。「打たれてしまったので。先頭でしたし、なんとかしたかった」と三回、プロ初打席を迎えると、ファウルで粘った末に投手への内野安打で出塁。執念の一打で、プロ初安打を記録した。

 敗戦の中で感じた小さな光。「次は勝てる投手として戻ってきたい」。今後は出場選手登録を抹消される可能性があり、秋山が有力候補となる見込みだ。目標のプロ1勝へ、浜地が前を向いてレベルアップを目指す。

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