矢野監督 今年は聖地で負けん!変幻1、2番30通りで貯金生活や!
阪神の矢野燿大監督(50)が8日、甲子園開幕となる9日からのDeNA戦以降も“日替わり1、2番”で攻撃を活性化させる考えを明かした。7日の広島戦で9点を奪ったが、開幕から8試合連続で1桁安打&3点以下を記録するなど低迷が続いた。最善の形を模索し、昨季21勝39敗2分だった本拠地から“貯金生活”を目指す。
鼓膜を揺らす大歓声を背に、甲子園で猛攻を繰り返す。そんな心地よい瞬間は、何度も味わいたい。ポイントは1、2番。矢野監督は、攻撃の起点を日替わりオーダーで臨む考えを明かした。
開幕から4試合目までは、ドラフト3位・木浪(ホンダ)、同1位・近本(大阪ガス)のコンビで臨んだ。
オープン戦では結果を残した2人だったが、開幕後はプロの配球に対応しきれなかった。3日・巨人戦で“キナチカ”コンビを解消。以降、5試合連続で1、2番を固定せずに戦っている。
8試合目まで3得点以下&1桁安打が続いたが、7日の広島戦では1番・鳥谷、2番・糸原の並びで9得点を挙げた。指揮官は流れを作った2人のコンビ継続を問われると、「変える」と即答した。
「(1、2番の並びは)楽しみにしといてくれたら。相手もあるし、やっぱり自分たちの状態もあるから。総合的に俺が判断させてもらいながら決めていく形になる。自分の中でこれがいいっていうオーダーでいきたい」
広島3連戦で3番・糸井、4番・大山、5番・福留のクリーンアップは、打率・324と復調気配を見せている。8番・梅野も打率・360と好調だ。
下位打線からクリーンアップへつなぐ場合も1、2番の結果が、得点に影響する形になっている。指揮官は状態を見極めつつ、予想される30通りの組み合わせから、最適な並びを模索する方針だ。
チームは開幕から3カードを終えて4勝5敗とまずまずのスタートを切った。9日・DeNA戦で、甲子園での初陣を迎える。
「もう一回『開幕』という気持ちでスタートできると思う。もちろん去年(甲子園で)勝ててないのは、俺自身も分かってることやし。だからこそ勝ちたいと、より強く思っている」と矢野監督。昨季、本拠地で21勝39敗2分けと苦しんだことは過去のこと。9日は藤原オーナーも観戦予定。今後に弾みをつける攻撃で、借金生活に別れを告げる。