ガルシア 3戦連続の7失点で2軍降格…背水登板で背信1回1/3KO

 1回、ヤクルト打線につかまり顔をしかめるガルシア
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 「ヤクルト9-5阪神」(16日、坊っちゃんスタジアム)

 期待の新助っ人左腕が1軍から姿を消す。阪神のオネルキ・ガルシア投手(29)が二回途中で3試合連続のKO降板となり、今季2敗目。しかも3戦連続の7失点で、防御率19・29と散々たる数字が並ぶ。さすがに矢野燿大監督(50)も耐えきれず、試合後に2軍降格を決断した。ローテ再編を余儀なくされた虎投手陣。まだ4月だが、早くも暗雲が漂ってきた。

 矢野阪神が早くも先発ローテ再編を強いられることになった。ガルシアが背水の登板でも背信の投球。昨季中日でチームトップとなる13勝を挙げた巧みな投球術は、またしても戻ることはなかった。

 初登板から3戦連続KO。来日最短となる1回1/3での降板となり、試合後には矢野監督が「今のまま投げても、いいものが出そうな感じがない。いったん抹消します」と2軍への降格を決定した。

 “虎のガルシア”は“竜のガルシア”とは、まるで別人だ。味方からもらった初回2点のリードも、好調ヤクルトの打者一巡の猛攻で、あっという間になくなる。いきなり連打を浴び、連続四球で押し出し。併殺崩れの間にさらに1点を失い、売り出し中の村上には甘く入った内角直球を完璧に捉えられる3ランを被弾した。

 直後、木浪の二塁打後に回ってきた二回の打席では代打を送られずに犠打を成功させ、そのまま続投。しかしその裏、雄平に右前適時打を浴びたところで降板となった。背番号“77”のガルシアは1回1/3を“7”安打“7”失点。2日の巨人戦、9日のDeNA戦に続く“7”失点。全くおめでたくない“7並び”で、防御率はついに19・29となった。

 「チームに迷惑をかけて申し訳ない。自分をうまくコントロールできず、打たれてしまった。再び自信を持って投げられるように、しっかりやっていきたい」。力なくうなずくガルシアについて、金村投手コーチは「ここ2戦と全く同じ。抑えたい気持ちが強すぎて投げ急ぐ形になっている」と首を振った。

 西と並び大きな期待を持って獲得した左腕が、早々とローテから脱落する誤算。この日、ファームで好投した才木、左肘の故障から完全復活を狙う高橋遥ら若手投手陣の奮闘にかける、不安定な状況に陥った。

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