藤浪「4月中に」実戦復帰を志願 23~25日の2軍戦…1イニング限定で登板へ

 阪神・藤浪晋太郎投手(25)の復帰戦が、23日からのウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)に決まったことが17日、分かった。まずは1イニングからの再出発となる。3月12日・中日戦以来となる、約1カ月ぶりの実戦マウンド。連日のブルペン入りなど模索し続けた毎日だったが、ようやくその一歩目を踏み出す。

 決断までに約1カ月の時間がかかった。いや、必要だった。見つめ直し、向き合い、腕を振り続けた時間。藤浪がついにマウンドへと戻ってくる。23~25日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)で、まずは1イニング。ようやく19年が幕を開ける。

 模索を続ける毎日だった。連日のようにブルペン入り。ワインドアップやノーワインドアップ、2段モーションなどを試しながら取り組んだ日もあった。「少しずついい感じで投げられてきています」。徐々に笑顔も増えていった。

 自ら決断を下していた。3月12日の中日戦で4回無安打1失点。結果以上に4四死球と苦しんだ内容に、2軍での再スタートを決意した。初めての開幕2軍。悔しさ、ふがいなさ…。胸の内は、真っすぐ言葉になった。

 「本当は1軍にしがみつきたいし、ローテにも入りたい。もう1回チャンスをくださいというのも手だったかもしれないけど、それ以上にもっとやるべきことがあるので」

 2軍の全体練習に合流すると、真っ先に香田2軍投手コーチに伝えた。「時間をください」。その意思は尊重され、復帰の登板時期は本人に一任。自分自身で出さなければならない“答え”を探し続け、先日「4月中に投げさせてもらえませんか」と首脳陣に伝えられたという。

 1イニングからの再スタートではあるが、仕切り直しの一戦となる。マウンドで顔をしかめていた藤浪の姿はもう、ない。自分自身との闘いは、次のステージへと進んでいく。

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