大山が会心弾 4番に5戦ぶり特大2号!ここから上昇だ 死闘ドローに光 

 「ヤクルト2-2阪神」(17日、神宮球場)

 神宮の三塁側スタンドから、温かい声援と拍手が注がれる。小さく頭を下げながら、阪神・大山悠輔内野手は帰り道を急いだ。均衡を破る先制2ランは、5試合20打席ぶりの2号。「頑張れ!!」の声が響く。そんな神宮の夜にも表情は緩まない。負けなかった。だが、勝てなかった。

 「勝たないと意味がないので」。厳しい口調のまま、振り返る顔には険しさが増す。1本のアーチよりも、4度の凡退に悔いが残る。だが、2-2で終了した一戦に、4番のバットは欠かせなかった。0-0で迎えた四回、1死から糸井が右前打。4番に回った。

 好投を続けるヤクルト・ブキャナンに対して1ストライクから2球目。真ん中に入ったチェンジアップを狙った。フルスイングした打球は飛距離十分。左翼ポール付近に飛んだ。切れるか、切れるな-。「自分の強いスイングをすることができた」と願いを込めた白球は、ポール右を通過した。

 それでも、九回1死二塁で二飛に倒れるなど、残る打席で凡退。浜中打撃コーチも、チームとして「その後、もう1点取る形をね」と課題に挙げた。若き4番はその宿命を一身に背負う。「あした勝てるように頑張ります」。前を向いた。温かい声援で心新たに、勝利を決める一打を狙う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス