藤原オーナー「信じれば道は開ける」低迷ぶち破れ!熱いゲキ 現時点で補強は否定
阪神・藤原崇起オーナー(67)が22日、大阪市内の阪神電鉄本社で取材に応じ、最下位に沈むチームに「自分を信じれば道は開ける」とゲキを飛ばした。現時点では補強に乗り出さない方針も示し、矢野燿大監督(50)と現有戦力の奮起に期待した。
誰よりも低迷の責任を感じている。藤原オーナーは開口一番、チームを代表してファンへ謝罪した。
「応援してくださる方には本当にご心配をおかけしています」
前カードは巨人に2カード連続となる3連敗を喫し、宿敵に32年ぶりとなる開幕から6連敗。借金6で最下位に沈む苦しい胸の内を明かした。
だが、このまま終わるはずがない。昨年12月にオーナーに就任し、春季キャンプなどを視察。矢野阪神の可能性を肌で感じてきた。鉄道業務など、さまざまな社業を担ってきた自身の経験を踏まえ、打開策を提言した。
「スランプっていうのは必ずあったりしますが、それをどう乗り越えるか。選手一人一人は、自分のやってきたことを信じてやってくれたら、そこで道は開けていくんじゃないかと。そう思います」
21日・巨人戦後には揚塩社長へ「何かあったら、みんなにそういうことを伝えてよ」とメッセージも託した。
チーム防御率4・29はリーグワーストで、同打率・235もリーグ5位に沈む。それでも「選手はあれだけ一生懸命、練習してきたし、監督も新しいことをいろいろ試してやっていらっしゃる。(勝敗は)紙一重だと思う」と前向きに話した。
投手陣はメッセンジャー、ガルシア、藤川らを欠く。打線も新外国人・マルテが負傷で2軍調整中だ。だが、誰よりも矢野監督、選手の力を信じている。
「すごいメンバーですよ」と改めて高い期待を口にし、現時点で新外国人などの新戦力補強にも乗り出さない方針を示した。
「私は自分で野球をやってないので『プロはそうじゃないんですよ』なんてこともあるかもしれないですけど、長い人生で順風満帆に来る人なんて、まぁいないですよ。信じていきたいと思ってます」。23日のDeNA戦から始まるビジター6試合は現地観戦せず、チームが甲子園に戻る30日・広島戦以降に観戦する予定。総帥は信念を貫き、闘志を前面に押し出した熱い戦いを望んでいる。