近本、自己最多3打点 粘ってタイムリー2本 盗塁も決めてチームトップの「3」
「DeNA3-8阪神」(23日、横浜スタジアム)
結果だけでなく、内容にも手応えが残った。「追い込まれてから粘ることもできたので」。阪神・近本は声を弾ませながら、帰りのバスへと歩いた。2安打3打点1盗塁。勝利を導く活躍だった。
「三振が多くなってきていて、(それは)ツーストライクを取られていることだったので。粘って後ろのバッターにつなげられて良かったです」
まず2点リードの二回2死三塁では、左中間への適時二塁打でチーム3点目。七回は、無死満塁から得点が入らずに2死満塁で巡ってきた中、2点中前適時打でリードを8点に広げた。2本の適時打は、いずれも追い込まれていた中での粘りによるもの。初回は空振り三振に倒れたが、同じことを繰り返すことなく打点を稼いだところに価値があった。
自己最多となる3打点で、阪神の新人では16年の高山の12打点以来となる、4月中の10打点に到達。五回には二盗に成功して、チームトップの3盗塁に。連続試合安打も5試合に伸ばし、打率も・293に上昇。3割も見えてきた。
矢野監督は「近本もあそこで2死になってから打ったというのが、大きかったと思うし」と称える。連敗を止めただけでなく、ここから勢いを付けていくためにも、近本の躍動は欠かせないものだ。