梅野マルチ安打 平成最後の月間MVP見えてきた!リードでもビシエド全打席封じ

 「中日2-4阪神」(28日、ナゴヤドーム)

 平成最後の月間MVPがバッチリと見えてきた。阪神・梅野が4打数2安打1打点で、チーム最多の今季10度目となるマルチ安打をマーク。リード面でも前日の試合で決勝3ランを浴びた4番・ビシエドを全打席無安打に封じるなど、攻守にわたって輝きを見せた。

 チームの精神的支柱はいきなり魅せた。二回1死二塁の好機での打席。「岩貞になんとか先制点をという気持ちで打席に入った」。柳の141キロ内角高め直球を捉え、打球は左翼フェンス上部に直撃。惜しくも本塁打とはならなかったが、先制の適時二塁打となった。

 さらに八回の第4打席には田島から9球粘って中前打を放ち、打率を・356に上げた。「結果を恐れずにしっかりやろうとの思いが結果へつながったかな」と頬を緩ませた。

 守りでは“天敵斬り”を果たした。前日まで今季対戦成績が打率・467、3本塁打8打点と打ち込まれていた竜助っ人に対し、必死に投手陣をリード。「同じ打者に何回もやられているので、偏らないように配球して助けてあげようと」。直球や変化球を内外高低に散らし、的を絞らせないように配球。その結果、ビシエドを4打席無安打に封じ「相手を考えさせる球数を使い、打ちとることができた。なんとか助けられたので良かった」と安どした。

 2日の巨人戦で左足薬指を骨折しながら戦い続ける司令塔。1週間後の9日・DeNA戦ではサイクル安打を達成した。それ以降も手負いの中でしっかりと存在感を発揮。3、4月の月間MVPは十分に射程圏内にある。梅野自身も「取れたらいいんじゃないですかね」と前向きな言葉を口にする。チーム浮上のカギを握る男が勢いを加速させ、追い風を吹かせていく。

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