マルテ 令和1号で来日1号ソロ!「特別な一日を迎えられた」

 6回、左越えへソロを放つマルテ=甲子園
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 「阪神6-2広島」(1日、甲子園球場)

 遅れてきたヒーローが、聖地で新時代の号砲を鳴らした。令和初日に阪神のマルテがチームの令和1号となる来日1号ソロ。ダイヤモンドを一周し、矢野監督らとハイタッチを交わした後、ベンチは“サイレントトリートメント”を決行。助っ人が植田の右肩を叩いたことが合図となり、ナインから猛烈に祝福を受けた。

 「記念すべき日。自分としても特別な一日を迎えられたことが本当に良かった」

 11打席目で飛び出した。3点リードの六回。3ボールからの菊池保の高め直球を強振し、左中間席に運んだ。虎党の大声援を浴び「満足しているし、ファンの人にとってもいい一日になったかな」と充実感を漂わせた。

 アーチをかける前は、昇格初戦の4月29日・中日戦での左前打しか安打がなかった。「焦りがあった。初めてのチーム。新しいファンは良いショー、打撃を待ってくれている。早く打ちたかった」。悩み続けた中で飛び出した一本。底抜けの笑顔を見せた。

 右ふくらはぎ張りの影響から開幕は2軍。4月上旬、鳴尾浜でのキャッチボールを再開させた頃「自宅で(1軍の阪神戦を)テレビで見てるんだよ。あそこにいないことは申し訳ないし、悔しいよ」。一瞬だけ暗い表情をのぞかせたが、マルテは続けてこう言った。

 「だから僕はHEROにならないと」。焦りはある。でも、前を向いてやるしかない。「100%の状態で1軍に戻って、常に(チームを)助けられる選手にならないとね」。完全復活を視野に練習に励んだ。

 有言実行となった。初のヒーローインタビューでは「チームも勝てたので良かった」と安ど。マルテの聖地令和1号の記念球とバットは甲子園歴史館に飾られる。記念打で名刺代わりの強烈な印象を残した。背番号31がここから本領を発揮して真の助っ人となる。

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