岩田が好投7回無失点も…勝ち負けつかず「攻めの投球ができました」
「阪神-広島」(2日、甲子園球場)
先発した阪神・岩田稔投手(35)が、7回を投げて4安打無失点。広島打線をほぼ完璧に封じたが、打線の援護に恵まれず同点降板で、勝敗は付かなかった。
「連勝中の勢いに乗って攻めの投球ができました。先発投手としての役割を果たすことができて良かったです。後はチームが勝つためにしっかりと応援します」
初回から安定した投球が光った。先頭の野間に粘られ、二塁内野安打で出塁を許したが、菊池、バティスタと後続を断って波に乗った。二、三回といずれも先頭に安打を浴びる中、ベテランらしく慌てず凡打の山を築く。
四回から六回まで無安打投球でリズムを生むと、七回は2死から長野に右前打を浴びたが、続く会沢を遊ゴロに抑えた。続く攻撃で代打を送られ、無念の同点降板。7回、101球の力投だった。それでも攻撃中にはベンチの最前列に座り、2死満塁を作った一走・近本に向けてガッツポーズ。
続く糸原の打球は惜しくも中堅・野間の好守に阻まれたが、岩田は拍手でベンチから野手の奮闘をたたえていた。今季2勝目は次戦以降にお預けとなったが、12連戦中のチームに価値ある粘投となった。