近本新伝説 阪神新人最長13試合連続安打!令和の星が赤星超えた

 「阪神0-4広島」(2日、甲子園球場)

 今季4度目の完封負けで連勝は4でストップ。今季最多4万6605人で膨れ上がった甲子園にため息が広がったが、黄金新人が敗北の痛みを少しだけ和らげた。阪神ドラフト1位の近本光司外野手(24)=大阪ガス=が今季3度目の猛打賞で、01年の赤星を抜いて球団新人最長となる13試合連続安打。球団史に名を刻んだ。

 猛虎の歴史を塗り替える白球が三塁線を破る。三回1死。近本が大瀬良の外角直球を逆らわず左方向へ。球団新人最長となる13試合連続安打。完封負けを喫し、連勝が止まった中で、若虎の奮闘が一筋の光明となった。

 「(記録更新は)僕の中では、あまり気にしていないです。いいところで打てたらいいと思っているので。それが、毎日打てたらいいなという感じです」

 4月18日・ヤクルト戦(神宮)から奏で続けている快音。目の前の一戦に集中し、結果を残してきたからこそ、憧れの存在である赤星氏の記録を超えることができた。だが、試合後の表情は一切緩まない。喜びよりも、最終打者となり、チームが勝てなかったことに悔しさをにじませる。

 反撃への糸口をつかもうと、懸命にバットを振った。五回2死からは、初球の138キロカットボールを右前へ運んだ。勢いは止まらない。七回2死一、二塁で迎えた第4打席。2球で追い込まれながらも、ファウルを挟んだ4球目、真ん中付近へ甘く入ってきたカットボールに反応。鋭い打球を三遊間へはじき返した。

 今季3度目の猛打賞をマークし、打率を巨人・坂本勇に次ぐリーグ2位の・340へと上昇させた。積極的な姿勢で結果を残す近本。「ファーストストライクをしっかり振っていけたらなと思っていました」。狙いを定め、的確に獲物を仕留めている。

 1番打者としての起用に応えているルーキー。矢野監督は「こういういい投手からもしっかり打つというのも自信になるし、赤星の記録を超えたというのも大きな自信になると思う」と経験を積み重ねて行く中での、さらなる成長に期待した。

 今季初の5連勝はならず、チームの連勝は4でストップしたが、近本の歩みは止まらない。新時代のスピードスターは全力で走り続ける。

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