矢野虎最強リリーフ陣や!4連勝ならずも4戦延べ12人!14回2/3を0封!
「ヤクルト4-2阪神」(6日、神宮球場)
阪神の連勝は3でストップした。ゴールデンウイーク最終日を白星で締めることはできなかったが、悲観することはない。先発の青柳は崩れたが、救援陣は相変わらずの盤石ぶりで無失点リレー。劣勢ムードの流れを食い止める投球を見せた。矢野燿大監督(50)も奮闘を称える猛虎救援陣が、五月反攻の鍵を握る。
あと一歩だった。2点を追う九回2死。矢野監督はマルテが四球を選ぶと動いた。5日・DeNA戦でサヨナラ2ランを放った福留を代打で起用。2日連続の劇的弾を期待する阪神ファンは、最高の盛り上がりを見せる。
舞台は整ったが…。甘くはなかった。福留は見逃し三振。2位タイ浮上を狙ったヤクルトとの直接対決に敗れ、3連勝がストップした。ただ、指揮官には収穫があった。快進撃を支える救援陣の奮闘だ。
「最後に走者が1人出て、向こうに嫌なムードを作れた部分は、中継ぎ陣のみんなの頑張りがすごく大きい。逆転勝ちする展開に持っていくためには、中継ぎ陣が頑張ってくれる中で、勝ち(の可能性)が広がってくると思うから」
序盤は劣勢だった。先発・青柳は4回4失点で降板。打線も五回まで3安打に抑えられた。ヤクルトに傾いた流れを食い止めたのが、2日に今季初昇格した福永だった。
五回に今季初登板。「気持ちを強く持って、自分のボールを投げた」。先頭に安打を許したが、1死一塁から青木、山田哲を連続三振に仕留めた。
矢野監督は向かっていく姿勢を評価。「去年オレが(2軍で)見た状態よりもいい。使えそうというメドというか、そういう姿を見せてくれた」。守屋、島本に続く、若手救援投手の台頭を頼もしく感じ取った。
島本も六回を1回無失点でつなぐと、ベテランも続く。藤川は七回を1回無失点で2三振を奪った。「チームが(勝つ)チャンスを作れるように僕もしっかりやっていきたい」。能見も八回を1回無失点で「こういうのを続けていけたらいいと思う」と力を込めた。
これでリリーフ陣は3日・DeNA戦から延べ12投手が14回2/3を無失点に抑え、リリーフ防御率2・93はリーグ2位。特にゴールデンウイーク中は10試合で防御率2・55と快進撃を支えている。
今月は首位・巨人と5試合、2位・ヤクルトと5試合を残しており、結果次第では首位浮上も見えてくる。今後を占う上で重要な5月戦線。鉄壁リリーフ陣がカギを握る。
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