矢野阪神 粘り強さ出てきた!甲子園4連勝!8勝8敗で勝率5割に

 西(右)と勝利のタッチを交わす矢野監督
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 「阪神7-3中日」(10日、甲子園球場)

 グラウンドで躍動する姿が頼もしく映った。阪神の矢野監督は乗せられるように、何度も拳を突き上げた。今季10度目の逆転勝ち。8日・ヤクルト戦の悪循環を断ち切った選手に底力を感じた。

 「反発力というか、点を取られてもすぐ追い越せた。粘りもでてきていると思う。(八回の)最後の1点も2死からかな。本当にチームとして全体的な粘り強さや、つながりが出てきていると思う」

 2点を先制された直後の二回だった。マルテの同点2ラン後、2死走者なしから3連打で勝ち越し。援護を受けた投手陣も盤石のリレーで応えた。

 12連戦の最終戦となった8日・ヤクルト戦は5点差を追いつかれて、延長十二回引き分けに終わった。試合後はベンチ裏で緊急ミーティング。指揮官は選手に謝罪し、ねぎらっていた。再出発の試合は理想的な展開で勝利。「申し分ない」。脳裏に残っていた嫌なイメージは消え去った。

 昨季は甲子園で21勝39敗2分けと大きく負け越した。今季はこれで甲子園4連勝。8勝8敗の勝率5割まで戻した。「もちろんこれだけのお客さんが入ってくれるんだから喜ばせたい。俺らは毎日勝てるように頑張るだけ」。今季最多の貯金3で2位タイに浮上。本拠地の大歓声に乗り、さらなる高みを目指す。

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