ジョンソン 28歳誕生日にパーフェクトリリーフ 仕切り直しの16球好投
「阪神7-3中日」(10日、甲子園球場)
記念すべき誕生日の夜に、節目の10ホールドに達した。阪神のジョンソンは西の好投をたたえ、チームの勝利を喜んだ。前回登板で無失点記録が途絶え、迎えた翌戦での1回完全投球。再出発の16球で勝利に花を添えた。
出番は3点リードの八回だ。2番・京田からの上位打線。宝刀カーブで先頭を一ゴロに仕留めると、続く大島、ビシエドも同球で空振り三振に斬った。「球の見え方も変わるし、幅も広がる」と微妙に投球間隔をズラしながら、的を絞らせない工夫も施した投球だ。
8日のヤクルト戦。最大5点差を追い付かれ、痛恨の延長十二回ドローで終えた。ジョンソンは八回、4連打を浴びた福永の救援として、2点を返された後の無死二、三塁から登板。2点適時二塁打を浴び、犠牲フライで同点に追い付かれた。開幕から続けた無失点登板も17試合目でストップ。試合後は珍しく怒りの表情を見せた。
「自分のことじゃなくて、福永のランナーをかえしてしまったことに腹が立っていたんだ。彼には謝ったよ」
若い選手のミスを挽回できなかったことを悔やむ。それでも防御率0・49と抜群の安定感は変わらない。「本当に野球を楽しめている。チームメートやコーチ、スタッフのおかげだよ」。28歳になった新助っ人が、好調のチームには欠かせない。