才木、5回5失点で初黒星 犠打も2度失敗…2軍降格が決定
「阪神2-5中日」(12日、甲子園球場)
敗戦を背負った。阪神・才木がうつむく顔を懸命に上げる。投打で欠いた精彩。「大事に大事にいってしまって…いいところが出せませんでした」。序盤から失った攻めの気持ちは、ボールに伝わり、ことごとくはね返された。
直球が高く浮き、制球に苦しんだ5イニングだった。四回以外は全て得点圏に走者を背負い、5回8安打5失点で今季初黒星。打席では2度の犠打機会でいずれも失敗し「流れを止めてしまった」と声を絞り出した。
試合後には2軍での再調整が決定。若さあふれる堂々たる投球が持ち味だが「最初から攻めきれなかった。自分が出せなくて悔しい」と肩を落とした。7日の2軍戦で調整登板し、中4日で挑んだマウンド。攻めきれなかった79球が、今後の課題となる。