助っ人マルテ 流れ変えた3号 対巨人戦20イニングぶり得点
「巨人2-4阪神」(14日、東京ドーム)
こん身の力でバットを振った。阪神の重い空気を吹き飛ばす、鮮烈なひと振りで大歓声を沸き起こしたマルテ。強烈な助っ人砲を食らわし、劣勢だった試合の流れを引き寄せた。
「あのイニングは少なくても1点は欲しかった。いい結果がでてよかったよ」
先制点を奪われた直後の二回2死。ドラフト1位左腕・高橋の直球を迷わず振り抜いた。鋭い打球は弾丸ライナーで左翼席に到達。「いい感じで当たってくれた。ああいう打球をどんどん打っていけるようにしたい」と納得の3号ソロ。東京ドーム初アーチで、巨人戦20イニングぶりの得点を奪った。
11打席連続無安打だった助っ人に手を差し伸べたのは清水ヘッドコーチだった。試合前に苦戦していた内角への見極め方などを伝授。そのアドバイスに最高の結果で応えた。
つなぎ役としても貢献。七回には四球を選んで勝ち越しの生還。八回にも四球で出塁した。清水ヘッドは「本塁打もうれしいけど、その後の打席で2つ四球を選んでくれたのがうれしい。日本で率を残すにはそういうのが大事」と称えた。
「どのチームでも、しっかりと準備をして臨むということは変わらない。あしたもしっかり準備して臨みたい」とマルテ。チームの勝利のため、目の前の一戦に集中する。