西 8回3失点 連続適時打浴びて試合ひっくり返る
「阪神2-10広島」(17日、甲子園球場)
黒星を喫した事実を受け止めても、視線は落とさなかった。先発の阪神・西が8回3失点。「任された中で結果を出すのが一番良かったけど、全力でやった結果。切り替えてやっていきたい」とクラブハウスへと続く通路で立ち止まり、冷静に109球を振り返った。
最少失点で踏みとどまり、打線の援護を待った。味方が六回に逆転し、直後の七回を三者凡退。勝利投手だけでなく、完投も視界に見え始めた矢先の八回だった。1死から代打・松山に四球を与え、野間の内野安打で一、二塁。2番・菊池涼、続くバティスタの連続適時打で試合をひっくり返された。
集められた3安打はいずれも単打で「コースを突いた結果、ヒットになった」と分析。1死からの四球には「攻めた中でのフォアボール」とうなずく。負け投手になったものの、8回3失点は誰も責められない。勝負どころでの失点を糧に、次戦へ臨む。