矢野阪神 今季ワースト1イニング7失点“赤い彗星”にのまれた

 9回、会沢に走者一掃となる三塁打を浴び、ベンチで厳しい表情の矢野監督(中央)
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 「阪神2-10広島」(17日、甲子園球場)

 阪神は痛恨の今季ワースト1イニング7失点だった。1点ビハインドの九回、2番手の島本から守屋、石崎の3投手が3連続タイムリーを含む計7安打を集中されて、2-10の8点差とされた。矢野燿大監督(50)は、3投手に次回の奮起に期待。今季3度目の逆転負けで、3連勝は逃したが戦いはこれから。必ずやり返す。

 「ガンダムナイター」と銘打って行われた一戦。猛虎戦士は赤い彗星ならぬ、赤ヘル軍団を打ち砕くことはできなかった。

 中盤までは1点を巡り、何度も流れが両軍に行き来するシーソーゲーム。六回に逆転するも、先発の西が踏ん張れない。八回に菊池涼、バティスタに連続適時打を浴び、逆転を許してしまった。

 菊池涼の適時打で同点とされた後の西続投に、「全然迷いはなかった」と明かした矢野監督。「そりゃ(西も)しんどいよ。あの1点差を守るっていうのはむちゃくちゃ大変なことだから。気持ちも入って、勝負にいっての結果だから。それをどうこう言うことはない」。8回3失点と奮闘した右腕を責めることはしなかった。

 一方で唇をかみながら振り返ったのが今季最多となる1イニング7失点を喫した九回だ。島本、守屋、石崎が踏ん張れず、打者一巡の猛攻を浴びて点差は一気に8点に広がった。「あそこで何とか1点差で(九回を)迎えられたら大きなチャンスはあったと思う。あとひとつのアウトっていうのが、ああいうところで勝てる勝てないっていう部分で大事になってくる」

 3投手とも、まだ若い。「こういう場面を経験して成長できてくると思う。今日やられたことは仕方がない。次取り返してくれたら」と次回以降での奮起を促した。

 4月27日・中日戦(ナゴヤドーム)以来、17試合ぶり今季3度目となる逆転負けで、ヤクルトと並ぶ3位に。この日、巨人が勝ったため、この3連戦での首位奪取はなくなった。何としても連敗は避けたいカード2戦目のテーマは「復調気配の赤ヘル軍団先発・ジョンソンを攻略せよ!」。虎はセの混戦上位争いを生き延びることができるか-。

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