藤原オーナー、3連敗は「バネにして」補強には否定的 観戦負けなし!21日も来る
阪神の藤原崇起オーナー(67)が20日、大阪市内の阪神電鉄本社で取材に応じ、チームの奮起に期待を寄せた。先週末の広島戦では同一カード3連敗を喫し、本拠地の甲子園では8勝13敗と黒星先行。だが総帥は敗戦を前向きに捉え、現状からチームが再浮上することを強く求めた。また、新戦力の補強に関しては否定的な姿勢を示した。
直近の成績とは対照的に、藤原オーナーは明るい表情で口を開いた。「まだまだですよ。シーズン終盤でもないですからね」。今季観戦した試合は5戦5勝と“負けなし”の総帥は、巻き返しを図る21日のヤクルト戦(甲子園)を観戦する予定だ。
先週は敵地・東京ドームで巨人に連勝し、意気揚々と本拠地に戻ったが、昨年の王者・広島を相手に今季3度目の同一カード3連敗。「せっかく天気のいい中、皆さんに来てもらって、ファンの皆さんには申し訳なかった」と虎党に頭を下げつつ「巨人に2つ勝ったからね。気負いもあったと思う」とナインを責めることはない。
開幕当初は投打の歯車がかみ合わず、もどかしさの募る試合が続いた。しかし大型連休中の12連戦を8勝3敗1分けと大きく勝ち越し。上昇カーブを描いたチームの力を、総帥は信じている。「反省は反省で立ち上がるというのが、次につながる。負けただけじゃなく、バネにしてほしい」と強く訴えた。
2軍で鍛錬を積んでいる選手たちの情報も入っており「ファームに行っても、反省に基づいて積み上げてくれている。信じることが大切です」と一時的な戦力補強には否定的。現有戦力の底上げがチームの浮上につながるという見解を示した。
週も変わり、新たな気持ちで臨む今週の6連戦。勝負はまだこれから。苦戦が続く本拠地で快勝を見せ、オーナーのメッセージに応える。