藤浪30日先発&複数イニング!矢野監督は期待いっぱい「楽しんで」
阪神・藤浪晋太郎投手(25)が30日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)で先発することが28日、分かった。この日は同戦が雨天中止となり、甲子園球場室内で調整。キャッチボールの後、ブルペン投球を行った。2、3イニングをメドに投げる予定。1軍復帰に向け、復活への階段を上っていく。
柔和な表情を浮かべた。甲子園室内練習場でキャッチボールやブルペン投球を行った藤浪。シーズンに入ってからはファームで2度目となる先発に向け、着々と調整を進めた。
前回先発した18日のウエスタン・広島戦(由宇)は志願の登板だった。1回無安打無失点、1奪三振で「試合で打者相手に投げられたことが良かった」と手応えをつかんだ。今回は中11日での先発で2、3回をメドに投げる予定だ。前回登板後に2軍首脳陣が先発調整を示唆しており、5月中に機会が与えられた。
「前回は1イニング限定だったけどいい顔をしていたからね。投げるにつれてワクワクも近づくんじゃない」と平田2軍監督。由宇での投球後にベンチに下がる姿や、この日の練習中に浮かべていた表情を振り返り、30日の先発に向けての期待感をにじませた。
セットポジションからの2段モーションも継続して練習に取り組んでいる。藤浪自身も「力を抜いて投げられるタイミング」と感覚の良好さを口にする。今回は複数イニングを投げるだけに、感触を確かめ、さらなる手応えをつかみたい。この日、調整を確認した香田2軍投手コーチは「順調にという言葉が合ってるか分からないが、投球ができていますよ」と前向きな言葉を残した。
1軍の矢野監督は投球を楽しむよう願った。「自分の投球を楽しんでやってくれたらいいと思う。楽しくやると筋肉って緩むのよ。筋肉が緩むと脳も喜んでるから。楽しむことでパフォーマンスに出やすくなる。楽しむってすごくいいこと」。心から楽しんでマウンドで投げる姿は虎党も待ち望む姿だ。約2カ月間フォームを模索し続けてきた鳴尾浜での先発。復活への道筋となる投球を体現し、意気揚々と腕を振る。