高山「自分で打ったのか…」「夢中で」劇的な代打サヨナラ満塁弾!

お立ち台でガッツポーズを決める(左から)阪神・高山俊と阪神 ジェフリー・マルテ=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神8-4巨人」(29日、甲子園球場)

 阪神がサヨナラで今季5度目の延長戦を制し、巨人と入れ替わりで2位に浮上した。貯金は最多を更新する5。延長十二回、1死満塁から、代打・高山がサヨナラ満塁ホームランできめた。

 お立ち台でヒーローは「もう、自分が打ったのかよく分からない。不思議な感じです。何も考えられなくて夢中で走ってました。耳に水が入って抜けてないんですが、本当にうれしかった。最高です」と表情を崩した。

 ドラマは十二回。1死から福留が四球で歩くと、梅野の一塁後方の飛球が落ち、一、二塁に。ここで巨人は左腕・池田にスイッチしたが、木浪がフルカウントから四球を選んで満塁とした。ここで高山のフルスイングが、右翼スタンドに突き刺さった。

 阪神は延長十一回にも、先頭のマルテが左前打で出塁。植田が犠打を試みると、捕手・炭谷の野選で一、二塁に。続く糸原の打席で田原の暴投が絡み、二、三塁になると、申告敬遠で満塁。近本が打席に立った。ここで巨人は高木にスイッチ。

 だが、フルカウントから近本が浅い中飛に倒れると、続く代打・鳥谷空振り三振に。糸井も中飛に打ち取られ、無得点に抑えられていた。甲子園での巨人戦は昨年7月16日から1分けを挟んで9連敗でストップ。球団のワースト記録を更新を阻止した。

 試合は序盤から劣勢の展開になった。初回、先発の青柳が丸にソロ本塁打を浴びると、三回には坂本に節目の200本塁打を許した。さらに四回の適時二塁打で、5回8安打3失点で降板。

 一方、打線は3点差で迎えた五回。2死二、三塁の好機で、上本が右中間を破る2点適時二塁打。1点差に迫った。さらに六回には先頭の大山が、右越え二塁打でチャンスメーク。同点の絶好機を迎えたが、福留が左飛に倒れると、梅野、マルテも遊ゴロに打ち取られた。あと1本が出なかった。

 だが、八回。2死一塁でマルテが打席に立った。マウンドには沢村。初球を狙った。真ん中に甘く入った143キロの直球をフルスイング。打球は左翼ポールの右に飛び込む、起死回生の5号同点2ランになった。26日のDeNA戦(横浜)に続き、2戦連続の一発で試合を振り出しに戻した。

 九回以降はドリス、ジョンソン、能見、藤川と、安定感抜群のリリーフ陣が無失点でつないだ。藤川が3勝目。

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