マルテ 起死回生の同点弾!歓喜の“マルテポーズ”「最高の気分」
「阪神8-4巨人」(29日、甲子園球場)
一発で球場の雰囲気を変えてみせた。まさに起死回生の一撃。スタンドインを確認した阪神のマルテが、一塁ベース手前で歓喜の自軍ベンチに向かってほえた。
2点ビハインドの八回2死一塁。沢村の初球143キロ直球を引っぱたく。弾丸ライナーは左翼ポールを目掛けて一直線。試合を振り出しに戻す値千金の5号2ランだ。
ベンチに戻ると、まずは万歳で出迎える矢野監督とハイタッチ。チームメートの祝福を受けると、最後は右手と交差させながら左手を突き上げるポーズでアピールしてみせた。26日のDeNA戦に続く2試合連続の2ラン。その横浜での一発後に初披露し、試合後にも完封勝利を決めたガルシアと盛り上がったこのポーズは「ドミニカの有名なコメディアンがやるんだ。続けていきたいね」と、恒例の決めポーズにしていくことを明かした。
殊勲の高山と上がったお立ち台では「アリガトウゴザイマス!」と第一声。「ボールが切れなかったのは、しっかりといいスイングができたから」。ドライブがかからず、ファウルにならなかった一発に胸を張った。
完全にチームに溶け込んでいる。右ふくらはぎ痛でファーム調整が続き、1軍に合流したのが4月29日。当初は硬い表情が多かったマルテだが、今では練習時にチームメートとじゃれ合うなど笑顔が増えている。この日の試合前には2試合続けて円陣での声出しを担当。最後は「サア!イコウ!!」と叫んで盛り上げた。
「チームのために打つことができて最高の気分だね」。延長十一回にも左前打を放つなど、来日初の猛打賞も記録。だが、メジャー30発男への期待はまだまだこんなもんじゃない。“マルテポーズ”とともに、これから何度も勝利に貢献する一打を放っていく。