小野、ファームで今季初勝利 右肘違和感から復活へ光明「甲子園は投げやすい」

先発で登板し、7回2失点と粘りのピッチングを見せた小野(撮影・坂部計介)
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 「ウエスタン・リーグ、阪神3-2ソフトバンク」(31日、甲子園球場)

 右肘の違和感から復活を目指す、阪神の小野泰己投手(25)が7回を投げ3安打2失点。この日の最速は150キロを計測。順調に段階を踏んできた右腕が、ついに今季“初勝利”を挙げた。

 マウンドから見える景色全てが、うれしかった。2軍戦とはいえ、昨年10月5日以来、238日ぶりの甲子園の舞台。3番・栗原を変化球で空振り三振に斬って取ると、この日初めて笑顔を見せた。右手で胸をポンポンとたたき、ホッとする。立ち上がりをきっちり三者凡退に斬って取り、リズムをつかんだ。

 二回に、1死二塁から、塚田に左前適時打を許すも、後続はピシャリと断ち切った。三回以降は、七回にコラスにバックスクリーン右へソロ本塁打を被弾したが、それ以外は安打一つも許さない安定したピッチング。小野ならではの2四球もご愛敬だ。平田2軍監督も「甲子園で久しぶりだったと思うけど、気持ちよく投げられていたね直球のはしりもよかった」と絶賛。慣れ親しんだ本拠地のマウンドで、復帰への道のりが開けた。

 昨日30日に、25歳の誕生日を迎えたばかりだった。「甲子園は投げやすいですね」と、開口一番に笑顔。「今日は直球とスライダーがよかった。いい感じで投げられました」と前を向いた。1軍ローテ陣は西に、戻ってきたガルシア、昨夜復活星を挙げた高橋遥らなど、選手層の壁は厚い。だからこそ、まずは2軍で結果を。今度は1軍での今季“初勝利”を目指していく。

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