阪神、サヨナラ負け 土壇場の九回に追いつくも…福留途中交代でWショック

 延長11回、阪神・能見篤史(手前)からサヨナラ打を放つ広島・野間峻祥
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 「広島2-1阪神」(31日、マツダスタジアム)

 阪神が首位・広島にサヨナラ負けを喫した。最年長の福留が右ふくらはぎの張りで、三回の守備から途中交代。トレーナーに付き添われ、球場を後にするアクシデントに見舞われ、チームにとってWショックの1日となった。

 延長十一回、能見が2死から上本に左前打を許し、代打磯村を四球で一、二塁となり野間に右越えのサヨナラ打を許した。チームは今季6試合目の延長戦で初の黒星となった。

 広島に3ゲーム差の2位に付ける阪神。試合は好投手による白熱の投手戦になった。三回まで無安打に抑えられると、五回にマルテ、木浪の連打で2死一、二塁を作ったが、打順の巡りも悪く、西が空振り三振に倒れた。

 一方、西も初回、1死一、三塁のピンチを無失点にしのぐなど、好投を続けたが五回のマウンドだ。2死二塁の場面で、菊池に中前適時打を浴び、0-0の均衡が破れた。それでも六回以降も粘り、最少失点にまとめる投球内容。開幕から節目となる10試合目の登板で、QS(クオリティー・スタート)は8度。白星こそ恵まれないが、防御率2・54の数字が示す通り、安定した投球を続けている。

 打線は反撃の糸口がつかめず、床田に七回まで無得点。土壇場の九回、2死一、三塁から梅野が同点に追い付く左前適時打を放った。この回、先頭の上本が三遊間を破る左前打でチャンスメーク。糸井、大山が倒れたが、続く代打・高山が右前打を放ち、一、三塁とした。ここで打席に梅野。打撃好調の選手会長は、1ストライクから2球目を狙い、遊撃左を破る適時打で完封負けを阻止し、同点に追い付いた。7回1失点の好投が実らなかった先発・西の黒星を帳消しにした。

 ゲーム差は4に広がった。それでも令和元年となった5月は、15勝8敗1分けと、大きく勝ち越して終了した。月が変わる6月1日の第2戦は、ベテランの岩田が先発する予定。福留の状態も不安視されるが、まずは広島戦の連敗を止めたい。

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