大山 3タテ阻止へ主砲の意地 フェンス直撃2点適時三塁打

 2回、適時三塁打を放つ大山=マツダスタジアム
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 「広島5-7阪神」(2日、マツダスタジアム)

 負けるわけにはいかなかった。4番の意地があった。阪神の大山が5打数2安打2打点と、主砲としての存在感を際立たせる活躍。赤く染まる敵地で主砲が奏でた快音は、チームに勢いをもたらした。

 3点を奪ってなおも2死一、三塁で迎えた二回。アドゥワの2球目、1ストライクからのスライダーを捉えると、高く舞い上がった打球は右翼フェンスに直撃する2点適時三塁打。「1点でも多い方がいいので、そういう意味でも良かった」とうなずいた。

 初回には2死一塁から中前打。2試合連続無安打だった悔しさを、今カード最終戦で晴らした。矢野監督も「打てなかったら責任を負うポジションで悠輔(大山)も頑張っている。きょうはすごくいい働きをしてくれた」と賛辞を贈った。

 ただ、試合後の大山は第3打席以降の凡退を悔やんだ。「その後の打席で結果が出ていないので、そういうところを大事にしてやっていきたい」。快音の余韻より凡打の反省が口を突くのは、主砲としての自覚があるからこそ、だ。

 今季大山が打点を挙げた21試合は、15勝4敗2分け。5月10日の中日戦(甲子園)から6連勝だ。自身の結果がチームの結果に直結する重圧と戦いながら、背番号3は“不敗神話”を継続させていく。

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