原口1軍復帰決定 矢野監督エール「ある意味、原口しかできない部分はある」
大腸がんからの完全復活を目指す阪神・原口文仁捕手(27)が、交流戦開幕となる4日・ロッテ戦(ZOZO)から1軍に復帰することが3日、決まった。
矢野燿大監督(50)は復帰までの過程を思い出しながらエールを送った。「こういうこと(を経験した後)で、また野球をやれるっていうのは、今までと違う気持ちでグラウンドに来たり、今までと違う気持ちで打席に向かっていたと思う。そういう意味では気持ちの成長っていうのは、とんでもなく成長してきていると思う」。今までよりも、たくましくなった原口の姿を期待した。
阪神ファン、野球ファンはもちろん、原口と同じ病気と戦う人々にも届くような活躍を思い描いた。
「ファンの人もずっと原口のことを気にしてくれてたと思うし、もう原口一人のことじゃなくなっているようになっているんでね。同じ病気をしている人にも元気や勇気を与えられるっていうのは、ある意味、原口しかできない部分はあると思う。そのパワーみたいなものをチームにも持ってきてくれると思うし。大げさに言うと、野球を知らない人まで、原口のことを応援してくれたりする人も多いと思うんで。みなさんを元気にしてもらえるようなプレーをしてくれると思うんで、めちゃくちゃ楽しみにしている」
チームは貯金5で、首位・広島と4ゲーム差の2位で交流戦に入る。昨季は6勝11敗1分と苦しんだ交流戦で、起爆剤となる活躍を期待した。