【一問一答】原口1軍復帰へ「病気でも頑張っている人たちの励みになれば」
大腸がんからの完全復活を目指す阪神・原口文仁捕手(27)が、交流戦開幕となる4日・ロッテ戦(ZOZO)から1軍に復帰することが3日、決まった。同日、1軍に合流した原口は千葉県内のチーム宿舎で取材に応じた。原口との一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-1軍復帰。今の心境。
「かなりの緊張感と楽しみ…ワクワクの両方あります」
-1軍合流が告げられたときは?
「そうです、来たなって。緊張が一番ですね」
-実戦復帰してから、どんな気持ちで前を向いていた?
「ファームでも優先的に、打席でも守備でも機会をもらって、そういう部分で首脳陣、チームには感謝しかないです。なかなか結果も出なかったんですけど、自分の中でしっかり内容を求めてやろうと決めてやっていたので、そこまで焦りというのはなかったです。やるべきことを続けていこうという気持ちでやっていました」
-自らが思い描いていた復帰プランか。
「病院でベッドに寝ていたときは、もっと最速でっていう気持ちでやっていたんですけど。でもなかなかね、復帰してからの体の状況とか、打撃だったり守備だったりの実戦感覚が追いつかない部分もあったので。本当にたくさん試合に出させてもらって、今日を迎えられたので。しっかり準備はできたので、あとは1軍にきたら結果が全てだと思うので、そこは自分で気持ちを強く持って、戦っていきたいと思います」
-2軍戦で感じたファンの声援。改めて、ファンへの思いは?
「(大腸がんを)公表したときから、メッセージだったりファンレターだったり…。千羽鶴もいただいたし、励ましのものをたくさんファンの人からいただいたので、これからは僕がしっかり1軍で…1軍にいるだけではダメだと思うので、しっかり結果を残して、活躍して、たくさんの人にメディアのみなさんを通じて、頑張っているぞっていうのを伝えてもらって。同じ病気の方々に、また他の病気でも頑張っている人たちの少しでも励みになればなという思いで、精いっぱい頑張っていきたい」
-特に印象に残ったメッセージは。
「タイガースファンの方も、他球団のファンの方からも応援メッセージをいただいた。一人の野球選手として、たくさんの野球ファンの方に支えられて、ここまでこられた。移動の中でそう思いながら、ここ(千葉)に着いたので。これからは結果を残して頑張るだけだと思います」
-いろいろな役割がある中での目標は。
「今はチーム状況もいい中での合流なので、なかなか割って入るっていう隙もないくらい、みなさん活躍されているので。まずは自分が出場したときに、1打席、1球に集中して結果を出していくことが先につながると思う。まずはしっかり出場したところで、結果を残していくっていうことを集中してやっていきたいと思います」
-1軍昇格のあとに描く次の目標は。
「まずはここからシーズン終盤まで、最後まで、1軍に残って、活躍する。ゲーム数をしっかり出て、チームのために一つでも多く貢献したいっていうのが、目標になってきますね」
-矢野監督と話は?
「それはまだですね」
-楽しむ気持ちは継続?
「1軍になってくると、みんなが生活かかった中で、野球をやるわけで。そういう楽しさを出すということは難しいかもしれないですけど、でも自分の中では野球ができるということに感謝して、楽しんで、表に出なくても思い続けたいと思いますし。楽しむことで、どんどん結果がついてくるようにやっていきたいと思います」