大敗に甲子園スタンドから怒声 七回に7点失う惨劇に怒りのジェット風船
「交流戦、阪神5-10日本ハム」(8日、甲子園球場)
阪神が大敗を喫し、日本ハム相手に連敗。2点ビハインドの七回、打者一巡で一挙7点を失う惨劇に、ジェット風船が吹き荒れ、スタンドからは激しく怒声が飛んだ。
2点を追う展開となった七回、疲れが見え始めた先発・岩田が、日本ハム打線に捕まった。1死一塁から代打・中田との対戦。左中間を破られると、一走の清水は一気にホームを狙った。一度は球審・福家がセーフの判定を見せたが、矢野監督からのリクエスト要求で覆ってアウトに。ピンチを脱したかに見えた。
だが、ここから西川、大田、王の3連打で2点を失うと、近藤に四球、清宮には押し出し死球を与えた。ここでベンチが2番手・馬場を告げたが、続く渡辺にバックスクリーンに飛び込む5号満塁アーチを被弾。1イニング7失点で、岩田は6回2/3を10安打8失点KO。2敗目(1勝)を喫した。
一方、打線は日本ハムの先発・金子の前に沈黙。降板した六回までに打った安打は糸原、北條、近本の3本だけだった。前夜も5安打と、本拠地に戻って苦しい戦いが続く。それでも八回の守備から、大腸がんの手術から復帰した原口がマスクをかぶると、スタンドからは大歓声が注がれた。
それでもこの回、馬場が代打・横尾に今季1号ソロを浴びるなど、大量2桁失点で連敗を喫した。八回、北條が今季1号2ランを左翼ポール右に運び、何とか完封負けは阻止。九回にも高山の適時二塁打、北條の2点二塁打で3点を返した。しかし反撃も5点差まで。連敗で今季、甲子園での成績は13勝15敗と、苦戦を強いられている。
この日、2軍では、ウエスタン・広島戦(淡路)に、右ふくらはぎ筋挫傷からの1軍復帰を目指す阪神・福留孝介外野手(42)が「5番・指名打者」でスタメン出場。5月31日の広島戦(マツダ)以来の実戦復帰で、2軍戦出場は14年6月25日のオリックス戦(鳴尾浜)以来、5年ぶりの出場となった。結果は3打数1安打。フルスイングを見せるなど、復帰は秒読みの段階に入ってきた。
9日の第3戦はガルシアが先発する予定。助っ人の力で連敗を阻止したいところだ。