ドラ1近本 御礼走魅せます!球宴12球団唯一の新人選出!1試合4盗塁目指す
マイナビオールスターゲーム2019のファン投票最終結果が24日に発表され、阪神の近本光司外野手(24)が、セ・リーグ外野手部門2位で初選出された。阪神の新人では16年の高山以来、3年ぶりファン投票での選出。12球団の中で唯一新人で選出された虎の背番号5は、球宴最多記録となる1試合4盗塁を視野に、自慢の俊足で矢野監督が掲げる「ファンを喜ばせる」ことの体現を誓った。
初めて足を踏み入れる夢の舞台に心が躍る。超一流選手たちが集う空間に、近本が12球団の新人でただ一人、ファン投票で選ばれた。「新人でオールスターに出られるというのは考えていなかったので、ファン投票という形で選んでいただいて、うれしく思います」。興奮を抑えながら、初々しい表情で笑みを浮かべた。
今季はここまで72試合に出場し、打率・268、6本塁打、24打点。「1番・中堅」としてリーグ2位の18盗塁をマークし、矢野阪神の象徴となっている。
舞台が球宴に変わっても、自身のスタンスはブレない。「しっかり自分のやるべきことをすれば、最終的に矢野さんがおっしゃる『ファンを喜ばせる』ことをできるんじゃないかなと思います」と矢野監督が掲げる野球の継続と体現を誓った。
ファンの期待はもちろん、近本の足だ。本人もそれは重々承知している。「せっかくファン投票で選んでもらったので、そこで走らないというのは選んだ人がガッカリすると思う」。球宴最多記録は、現西武2軍監督の松井稼頭央の1試合4盗塁だ。
「しっかり塁に出れば、タイミングをうかがいながら先の塁を目指してやっていくので、そういう機会があれば狙っていきたい」
過去の球宴名場面の一つに「ホームスチールとかが印象に残っている」と、当時テレビで見ていた、04年第2戦(長野)で元日本ハム・新庄が記録した本盗を口にした。
「結果だけではなくて、魅せるプレーができるのが一流選手。そういうふうに、いずれはなっていかないといけないので」。虎の背番号5を受け継ぐ近本は、ファンの記憶に色濃く残る盗塁への意欲ものぞかせた。
13日の第2戦は本拠地での開催。「1年目で甲子園開催というのも何かの縁。今まで携わってきた人、ファンの人たちに恩返しだったり、今までやってきたことをその舞台で魅せられるように」。ファンのため、自身の飛躍のため、堂々とセ界のラインアップに名を連ね、自慢の快足を披露する。