藤浪に待った!好投しても1軍ダメ? 矢野監督「晋太郎だけでチーム動かされへん」

 ダッシュを繰り返す藤浪
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 2軍調整中の阪神・藤浪晋太郎投手(25)が、29日のウエスタン・広島戦(マツダ)で登板する。好投すれば一気に1軍昇格の可能性が高まるかと思いきや、矢野燿大監督(50)は27日、「晋太郎だけでチームを動かされへんし」と好投即昇格の流れにくぎを刺した。投球内容に加え、あくまでもチーム内の状況を鑑みた上で決定する方針だ。

 1軍昇格の最終テス投…にはならない。チームは7月2日のDeNA戦(横浜)から10日の巨人戦(甲子園)まで9連戦。先発投手の頭数が必要な状況が球宴前に控える中、29日のウエスタン・広島戦(マツダ)で登板する藤浪への期待は高まる一方だ。しかし、そんなムードをけん制するかのように、矢野監督が口を開いた。

 「1軍との兼ね合いとか、試合内容というのも大事になる。2軍で抑えたからいいよっていうものではない。チーム状況もあるのに、晋太郎だけでチームを動かされへんし、そのつもりもない」

 リーグ戦が再開する29日からの先発予定は青柳、高橋遥、西、ガルシア、メッセンジャー、岩田。現状はこの6投手で回しており、2軍では秋山らが先発ローテ返り咲きを狙う。藤浪が今季初めてイニング制限なしとなる登板で上々の投球を披露したところで、指揮官がチームに求め続ける“競争”は続いていく。

 雨天により、2軍投手陣練習が甲子園室内となった27日、藤浪は時折、笑顔を見せながら汗を流した。状態は上がってきているか?の問いに「そうですね、はい」と即答。「いい感じで投げられてるとは思いますし、もちろん完璧ではないですけど、段階を踏んでいってるのかなと思います」と、ここまで2軍での4度の登板を経て、手応えをつかんでいることを明かした。

 一方で藤浪自身も置かれている状況を理解している。「上との兼ね合いもありますし、首脳陣の判断。いつでも行けますという状態にできるように、早くしていきたいなと思っています」と、準備をしっかり整えていく決意を示した。

 矢野監督は「いい顔で晋太郎自身が投げる姿を見せてくれたら。それができれば結果はついてくる。チームにとってプラスになるようなら、急きょ呼ぶということもあり得る」と可能性をつぶすつもりはない。だからこそ1軍へはい上がるためには、藤浪自身に問答無用の、圧巻の投球が求められる。

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