ロッテ移籍の石崎へ矢野監督「俺もトレードで人生が変わった」藤川「おめでとう」
阪神は4日、石崎剛投手(28)とロッテ・高野圭佑投手(27)の交換トレードが成立したことを発表した。
両チームとも借金を抱えており、上位進出への起爆剤として思惑が一致。阪神にとっては矢野体制で初めてのトレードが実現した。
石崎に対して、矢野監督は「トレードになって『やったー』って思うことはたぶんないと思うから、はじめは。俺もそうやったし。すごく悔しかったし」と心情を思いやりながら、「俺もトレードで人生が変わったんで。どっちにもチャンスがあると思うんで」とメッセージを送った。
高野の印象については「真っすぐが速いし、フォークがいいっていう感じ。まだそういうところではどっちかというと中継ぎタイプなのかな、と思うけど」と期待した。
オフに石崎と沖縄自主トレを行っている藤川は「良かった。うれしいですよ。おめでとうですよ。ポテンシャルが高いのにそれを生かすところがないというのは選手はつらいですから」と、前向きに送り出した。
石崎は14年ドラフト2位で阪神に入団した右腕。17年に26試合で防御率1・17を記録し、17年秋と18年春に2年連続で侍ジャパン入りも果たした。昨年は6月に右肘の手術を受けて12試合の登板にとどまると、今季は2試合しか登板機会がなかった。
一方の高野は15年ドラフト7位でロッテに入団した。150キロを超える直球を武器とする右腕で、1年目の16年から14試合に登板。18年は自己最多の17試合に登板した。