阪神 首位巨人に屈辱3連敗 メッセ2回4失点KO響き借金2 2位タイで前半終了

 6回、右前打を放つもオーバーランしタッチアウトとなる糸井(撮影・高部洋祐)
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 「阪神1-4巨人」(10日、甲子園球場)

 勝てば勝率5割ターン、負ければ借金2。勝ちと負けでは大きな差がある大事な大事な前半戦のラストゲームを阪神が落とした。

 巨人との伝統の一戦でのカード3連敗は今季3度目、甲子園では今季2度目となる屈辱となった。昨季21勝39敗2分けと苦戦した甲子園での今季成績も、この敗戦で18勝19敗と負け越しになった。

 何より先発・メッセンジャーが序盤から崩れたのが痛かった。初回は二死から丸に初球スライダーを完璧に捉えられ、右翼スタンドへのソロ本塁打を浴びる。

 一気に崩れたのが二回だ。1死から若林、ビヤヌエバに連打を許すと、続く炭谷の中前適時打でさらに1失点。その後も四球などで2死満塁のピンチを迎え、坂本に中前適時打を打たれ、さらに2点を奪われた。

 二回の打席で代打に俊介が送られ、メッセンジャーはわずか2回47球での降板。今季最短でのKOで、98勝としている日本通算勝利の大台リーチはまたしてもお預けとなった。

 打線は巨人先発の今村を前に序盤は沈黙した。初回に中前打で出塁した上本が二盗を決め、スコアリングポジションに進むも後続が倒れ無得点。四回、五回は先頭打者が出塁したが、いい当たりが野手の正面に飛ぶなどの不運もあり、なかなかチャンスをつくることができない。

 六回には先頭の糸井が右前打を放つも、一塁ベースをオーバーランし、ライト・亀井の一塁送球に戻りきれずタッチアウト。それでも、続く大山の左前への二塁打、マルテの右前適時打で1点を返し、今村をマウンドから引きずり下ろした。だが、巨人の継投の前に得点はその1点のみ。屈辱の3連敗となった。

 最終的に最下位に終わった昨季は借金3の3位で前半戦を終えた。今年は借金2、2位タイでのターン。首位・巨人との差は今季最大の9・5に広がった。

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