原口「感謝の気持ちで」劇的な代打本塁打 大腸がん乗り越え、ファン総立ち
「マイナビオールスターゲーム・第1戦、全セ3-6全パ」(12日、東京ドーム)
阪神・原口文仁捕手が劇的な代打本塁打を放った。
5点を追う九回2死、一塁。オリックス・山本の直球を仕留め、左中間席へ運んだ。チームの壁を乗り越え、一塁ベンチではDeNA・筒香らが両手を突き上げガッツポーズ。巨人・原監督も興奮気味に出迎えた。ファンは総立ちとなり、原口は笑顔でダイヤモンドを一周した後、ヘルメットを取って大歓声に応じた。
大腸がんを乗り越え、最後のひとりを選出するファン投票「プラスワン」で選出。「本当にうれしい気持ちでいっぱいです。多くの方々に支えていただき、サポートしていただいたおかげです」とメッセージを送っていた。矢野監督からは本塁打を狙うよう指示を出され、「なかなか狙っても打てないので。偶然を期待したい」と話していたが、劇的なアーチでファンを熱狂させた。
原口は「歓声をしっかり聞いて打席に入って行けた。ファンの方に感謝の気持ちでいっぱいです。いい打球が飛んでくれてうれしかった」と、感慨深げに話した。