梅野 七回代打で激走内野安打!勢い乗って聖地で“梅ちゃんバズーカ”や!
「マイナビオールスターゲーム・第1戦、全セ3-6全パ」(12日、東京ドーム)
名前が告げられると、スタンドから大歓声で迎えられた。さぁ、出番だ。阪神の梅野が打席へ歩みを進める。「久しぶりに打席に立てて気持ちよかった。大きな歓声ももらえてね」。前半戦最後の3試合を欠場して迎えた4試合ぶりの打席。感情は…ドキドキ?ワクワク?楽しさが上回った。
七回1死からの代打。その2球目だった。高いバウンドで白球が跳ねると、懸命に走った。足で内野安打をもぎ取る2年ぶりの球宴安打を放った。
この日は残念ながら「捕手・梅野」としての登場はお預け。だが、阪神の看板を背負ってやってきた舞台。アピールは忘れなかった。
「“梅ちゃんバズーカ”を見てください!!」
対決を望んだのは「甲斐キャノン」。昨季、捕手部門のゴールデン・グラブ賞をともに獲得した後輩だ。「こういうときにしか対抗できないので、機会があれば盗塁を刺したい」。先輩からの宣戦布告だった。
打撃練習後には、DeNA・筒香と話をする時間もあった。91年世代の同級生と過ごした時間に刺激をもらった。「もっとたくさんの人に、自分のことを知ってもらいたい」。努力とひたむきさが道しるべになった2回目の祭典出場。楽しいだけでは終わらせない。足跡を甲子園にしっかりと刻み込む。