近本がサイクル安打でMVP「みなさんのおかげ」“アシスト”の全パにも感謝

 表彰を受けたMVPの近本光司(前列左)ら選手=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 「マイナビオールスターゲーム・第2戦、全セ11-3全パ」(13日、甲子園球場)

 阪神ドラフト1位・近本光司外野手が史上2人目のサイクル安打を達成。MVPに輝いた。

 七回、2死一塁。全パの外野陣が前進守備をする“アシスト”のなか、左越えに高々と打球を飛ばした。快足を飛ばし、二塁を回ったところで迷いながらも三塁へ。“お祭り男”のソフトバンク三塁手・松田宣が送球をこぼす“おまけ”もあったが、記録は三塁打で快挙を成し遂げた。

 「何としても打球を上げようと…。いい形で三塁打になったので良かったです」と笑顔。二塁を回ったところで迷いもみせたが、「みなさんのおかげとおもっています」と、全パの守備陣にも感謝した。

 文句なしのMVP獲得だった。まずは一回、オリックス・山岡の直球を左中間席へ運び、新人では初となる球宴の先頭打者本塁打。さらに二回は西武・高橋光から右翼へ二塁打を放つと、三回の第3打席で右前打を放った。五回の第4打席は二塁打で記録は持ち越しとなったが、第5打席で92年の古田敦也(ヤクルト)以来、27年ぶり2人目の大偉業を達成した。1試合5安打も01年のペタジーニ(ヤクルト)以来で、記録づくしの猛打ショーとなった。

 初の夢舞台で大暴れ。「想像してなかった。歓声が聞こえていたのでそれが力になりました」と、ファンにも感謝の思いを述べた。

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