矢野監督、あっぱれ球宴虎祭り6人衆 後半戦スタートダッシュ引っ張れ

 虎祭りで幕を閉じた球宴の勢いをシーズン後半戦に持ち込む。阪神・矢野燿大監督(50)が14日、「球宴のムードとか勢いっていうのをチームに持ち込んでもらって」と、大活躍した球宴組の勢いに期待した。チームは甲子園で練習。球宴2戦目でサイクル安打を達成し、MVPに輝いた近本らも参加して元気に汗を流した。後半戦のスタートダッシュを決め、首位を独走する巨人を猛追する。

 想像を超えた活躍に思わず目尻を下げた。「素晴らしい。しかも甲子園でね。阪神ファンの中でも忘れられへんオールスターになったんちゃう」。虎党を歓喜させた球宴での虎戦士の躍動を、矢野監督がうれしそうに振り返った。

 特に2戦目にサイクル安打を達成し、新人ながらMVPを獲得した近本の大暴れには舌を巻く。「最高でしょう。あれ以上ないでしょ。打撃の内容もいいしねえ」と、交流戦での不振から立ち直ったドラ1ルーキーの快挙に目を細めた。

 もちろんオールスターとシーズンでは違う。それでも「楽しんで勝つ」ことを掲げる矢野阪神だ。指揮官は心構えひとつであることを強調する。

 「プレッシャーがない部分で思い切っていけるところがあったと思う。それとペナントレースを同じようにはできないんだけど、同じようにやるかどうかを決めるのは自分。近づけることはできると思う」

 近本だけではない。2戦連続本塁打の原口に、左手首付近を痛め、8日からの巨人戦を3戦とも欠場した梅野も一発で続いた。青柳、藤川、ジョンソンも、それぞれが持ち味を発揮して零封。「そういうムードとか勢いというのは、すごいパワーを持っていると思うからね。いい形でいけることは間違いない」と、後半戦スタートに勢いがついたことを喜んだ。

 2位をキープしているとはいえ、首位・巨人とは9・5ゲーム差。「差はかなりあるけど、俺らのやることは変わらない。孝介(福留)にしても、新外国人にしても。そういうのはプラス」。両ふくらはぎを痛め、ファームで調整中の福留の実戦復帰も間近。1週間後にはメジャー75発男のソラーテも来日する。球宴組の勢いと戦力増強を携えて、宿敵との差を一歩ずつ詰めていく構えだ。

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