岩田がベテランの味 白星ならずも、6回9安打2失点「何とか粘れた」

5回、堂上を併殺に打ち取り、ガッツポーズする岩田(撮影・田中太一)
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 「中日-阪神」(16日、ナゴヤドーム)

 阪神の先発・岩田稔投手が6回2失点で降板。9安打を許しながらも要所で踏ん張り、粘りの投球を見せつけた。

 先制してもらった直後の初回。いきなり連打と死球で無死満塁の大ピンチを招き、ビシエドの二ゴロと高橋の適時打で2点を奪われた。しかし二回以降は走者を出しても決定打を許さない。三回は1死からアルモンテ、ビシエドの連打で一、二塁とされたが堂上を二飛、阿部を右飛に仕留めた。

 五回も1死からアルモンテとビシエドの連打でまたもやピンチを迎えたが、堂上を投ゴロ併殺に打ち取って無失点。マウンドでグラブを叩き、ガッツポーズで感情を表現した。三者凡退は最後の六回のみ。塁上をにぎわわせる苦しい展開となったが、粘りに粘った。

 今季初となる中日戦の先発。16年以来3年ぶりで過去、ナゴヤドームでは12試合で4勝2敗、防御率2・55と好相性の舞台だった。そして松坂との投げ合いとなったが、ベテランらしいマウンドさばきで試合を作った。

 降板後、岩田は球団広報を通じて「序盤は相手打線を警戒し過ぎて、有利なカウントを作れず失点してしまいました。途中から大胆に攻めることを意識して、打たれたヒットもほとんどゴロヒットでしたし、何とか粘ることはできたかなと思います」とコメント。

 同点の場面で降板したため勝敗は付かないものの、松坂より長い6イニングを投げ切り、中継ぎ陣にバトンを託した。

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