近本 阪神新人で赤星以来18年ぶり20盗塁 連日快音も敗戦に表情晴れず

 「中日3-2阪神」(16日、ナゴヤドーム)

 レジェンド打ちも勝利に結びつかなければ意味がない。試合後、阪神・近本の表情がその事実を物語っていた。顔を紅潮させ、足取り重くバスへと向かう。いつもは足を止めて取材に応じるが、この日は違った。失意のどん底。連日の快音について「はい…」と声を絞り出した。

 虎の切り込み隊長として役割は果たした。「偉大な投手」と話す松坂と初めて対峙(たいじ)した初回。2ストライクからの4球目、142キロ直球を中前へ運んだ。直後には、糸原の初球に二盗成功。球団の新人では、2001年の赤星以来、18年ぶりとなる20盗塁をマークして好機を拡大した。三進後、糸井の犠飛で生還。持ち前の機動力を発揮した。

 反撃の口火もルーキーのバットからだった。1点を追う三回2死。フルカウントからの7球目、外角寄りのスライダーを捉えると、打球は二遊間を破り中前へ。松坂からこの日2本目となる安打をマーク。2試合連続のマルチ安打は糸井の一時同点となる適時二塁打へとつながった。

 6月は打率・179と低迷。だが、13日の球宴でサイクル安打を達成するなど、復調の兆しを見せる。ここ2試合は7打数4安打で打率・571。走塁面でも、相手バッテリーに警戒される中で盗塁を決めるなど調子は上々だ。

 一方で痛恨だったのは、九回1死一塁での守備。平田が右中間へ放った飛球に追いつき、グラブに当てたものの捕球できず。結果は二塁打となり、1死二、三塁とピンチが広がった。その後、サヨナラ負け。矢野監督は「追いついているからね。ああいうのを捕ってあげてほしい」と課題に挙げた。

 巻き返すためには欠かせない近本のレベルアップ。チームをけん引する選手へ。胸に抱く悔しさは、必ず成長へと結びつくはずだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

スコア速報

主要ニュース

ランキング(阪神タイガース)

  1. 開幕1軍メンバー発表 阪神は外国人以外、生え抜きメンバー 新人は伊原と工藤 若手は高寺や栄枝、及川、石黒が初の1軍切符

  2. 阪神・平田2軍監督 九回に特大アーチを放った中川に「素晴らしいね。思い切りが良いもん」【一問一答】

  3. 阪神・藤川監督 初勝利に「非常にホッとしています」九回2死、村上の交代も迷いなし「開幕戦ですから」

  4. 阪神・佐藤輝が12球団最速アーチ!初回の今季初打席、森下から先制2ラン「1番良いスタートが切れて最高です」

  5. 阪神元監督が評価した前川の打撃とは 「気持ちはかなり楽になる。流れに乗っていけるのでは」

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

  1. 年商30億円実業家のイケメンBD選手 新たに超高級車を購入 ガレージにズラリ 啓之輔も反応「金持ちがよ」「かっけぇ」

  2. 「クジャクのダンス」衝撃結末 赤沢京子の背後に映り続けていた恐怖伏線 呪いのように 今見ると怖すぎ、そういうことだったのか

  3. 三田寛子「#まるで宝石箱やぁ」な京都老舗の押し寿司弁当 新幹線でパクパク「上品で美味しそう」「素敵な弁当」

  4. ドジャース 優勝リング贈呈セレモニーに大谷翔平が大トリ登場!スタンド大歓声 王者の称号に満面笑み 山本由伸は投球練習に集中

  5. 膳場貴子アナ戦闘態勢で痛烈質問 高市早苗氏笑顔消え「これが私」

注目トピックス