奇跡の一致!キン肉マンDAYの両先発は共に「29」 始球式のゆでたまごも「029」
「阪神-ヤクルト」(20日、甲子園球場)
甲子園で“奇跡”が起こった。この日の試合は「キン肉マンDAY」と銘打って開催。試合前の始球式には作者のゆでたまごの2人が登場した。マウンドに上がったのは作画担当の中井義則さん(58)。見事なノーバウンドでのストライク投球を披露し、大きな拍手を浴びた。
阪神の先発は高橋遥、ヤクルトは小川でともに背番号は「29」。そしてゆでたまごの2人も背番号「029」(おにく)のタイガースユニホームで登場した。両先発ともに前日の雨で登板がスライド。偶然の一致が起こった形だ。
原作担当の嶋田隆司さん(58)が「ボクは野球が下手なんで、野球経験のある彼に投げてもらいました」と明かすと、隣の中井さんは「漫画家になる前の夢が“甲子園のマウンドに上がること”でした。夢がかなって今はフワフワしていますね」と放心状態で話した。
2人はともに大阪出身。嶋田さんが「家族は阪神ファンですが、ボクは子供のころは南海ファンでしたね」と話せば、ここでも中井さんが「甲子園に来るのは45年ぶりぐらい。ボクが応援に来ていたころは巨人に長嶋さん、阪神には江夏さん、田淵さんがいらっしゃったので好きでしたね」と懐かしそうに振り返った。
この日の甲子園では糸井がキン肉マン、藤川球児がラーメンマンに扮(ふん)するなど、各選手をきん肉マンのキャラクター風に描かれた特製グッズも販売された。