阪神、延長11回の激闘を制す 大山V打 高山がサヨナラ阻止のスーパーキャッチ
「巨人2-3阪神」(27日、東京ドーム)
阪神が延長十一回の激闘で競り勝ち、2連勝とした。
十回、1死一、二塁のピンチで炭谷が放った打球は右越えへの一打。外野手は前進守備を敷いていたが、高山が必死に背走。体を後ろ向きにねじるようにしながらスーパーキャッチした。倒れ込みながらもボールは離さず、サヨナラ負けの大ピンチをしのいだ。
そして十一回、2死三塁で大山が決勝の中前適時打。その裏、巨人の反撃を守護神藤川がしのぎ、チーム一丸で勝利をもぎ取った。
大山はヒーローインタビューで「勝てて良かったなと思います。本当にチーム全員でピンチを守り、ひとりひとりつないでくれたので何とか決めたいと思った」と振り返り、高山のビッグプレーについては「あのプレーが一番大きいと思いますし、あのプレーでチームが救われた。何とか応えたいと打席に入った」とうなずいた。
両助っ人も存在感を示した。まずは緊急昇格し、1軍デビューとなった前夜に決勝2ランを放ったソラーテだ。2点を追う五回1死、鋭い打球を左翼線へはじき返し、二塁打とした。
ソラーテの一撃に若虎も応えた。2死二塁で打席に立った北條。フルカウントからの6球目、低めのフォークを捉えた。打球は中前へ弾む適時打となり、1点を返した。
大きな大きな同点弾を放ったのがマルテだ。1点を追う七回1死走者なし。3番手・沢村が投じた3ボールからの4球目、真ん中付近へ甘く入った153キロ直球を完璧に捉えた。鋭い打球は瞬く間に虎党の待つ左翼席へ到達。「チームの助けになるために、しっかり強いスイングをしようと思ったよ。追いつくことができて最高のホームランになったね」。23日のDeNA戦以来、4試合ぶりとなる一発で試合を振り出しに戻した。
阪神先発の西は5回を6安打2失点。序盤から再三走者を背負う苦しい投球となったが、粘りに粘って2失点にまとめ、試合を作った。その後、リリーフ陣が必死に踏ん張り、西を含めた8投手で勝利を呼び込んだ。
巨人は4連敗。2位DeNAに3・5差と迫られた。