矢野監督 藤浪抹消を明言「次のチャンスは晋太郎自身がつかむもの」

5回、阪神・矢野燿大監督は同点ソロを放った北條を迎える=甲子園(撮影・山口登)
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 「阪神3-2中日」(1日、甲子園球場)

 阪神が中日に競り勝ち、逆転勝利で2カード連続の勝ち越しを決めた。299日ぶりの1軍登板となった藤浪は5回途中、8四死球を与えながら1失点の粘投。同級生の北條が同点弾を放ち、マルテの決勝打で勝利した。試合後の矢野監督は藤浪を登録抹消することを明かした。

 102球の熱投を繰り広げた藤浪に、再びはい上がってくることを期待した。「抹消します。次のチャンスは晋太郎自身がつかむものだと思いますしね。僕らも投げる姿を見たいですしね。それは晋太郎自身が作って、また戻ってくることだと思います」

 チームは逆転勝ち。藤浪は黒星がつくことなく初登板を終えた。だが、被安打4で1失点ながら、2死球に6四球の荒れっぷり、次を約束できる内容ではなかった。指揮官は「結果、1点だったと思いますしね、悪いことを言い出したら、それはいろいろあると思うんですけど」と話した。

 今後の藤浪には、こんな言葉で期待を込めた。「僕は降板したときのタイガースファンが大きな拍手を送ってくれたというのは、晋太郎自身もやっぱり感じるものがあったと思いますしね。それに応える投球を見せていく拍手だったと思うんですね」。プロ入り7年目で初の甲子園での初登板。この経験を糧にしての本当の復活をチームもファンも待ち望んでいる。

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