「ヤクルト１１－２阪神」（７日、神宮球場）

　阪神が最下位ヤクルトに大敗し、３連敗。今季ワーストタイの借金６となった。先発の青柳が５回７安打、今季ワーストの６失点で８敗目（５勝）。６四死球と苦しみ、５点リードを許す展開でＫＯされた。

　最大の敗因は青柳の背信投球だった。１点リードの三回は先頭への死球をきっかけに太田に同点打を浴びた。続く四回の大量失点も連続四死球から傷口を広げ、村上に致命的な３ランを浴びた。

　「（点の）取られ方が悪い。四球とか死球とかね。（走者を）出してゴンっていうのは、ちょっと…。取られ方としてはちょっと寂しいなって」と矢野監督もただただ嘆くしかなかった。

　またしても課題としている左打者にやられた。この日の試合まで右打者への被打率が・２０３に対して、左には・３３３と打ち込まれていた。

　この日のヤクルトはスタメンで左を７人並べてきたが、村上に３ランを浴びたのを始め、７安打中６安打、６失点中５点は左打者に許したものだった。

　「左打者をこれだけズラッと並べられて。そこでどうするのか。今その壁に当たっているところなんだけど、今後どうするか考えていかなアカン。青柳には頑張ってほしいけど、このようなやられ方だと、どうしようかなって」と、成長が見えない右腕にいら立ちを募らせた。

　９連戦で先発の駒不足が深刻になっている阪神だが…、青柳の次回先発起用について指揮官は「今すぐどうするのかって言えるような感じじゃないけど。先発陣も苦しんでいる。どうしようかなというのはこれから」と明言はしなかった。