近本 トドメの9号2ラン!岡田彰布以来の球団新人2桁本塁打にあと1本
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「ヤクルト3-5阪神」(8日、神宮球場)
痛烈な暑気払いだ。阪神の近本の一振りが、神宮の夜空を真っ二つに切り裂いた。大歓声が注がれる中、足早にダイヤモンドを一周。勝利を確信させるダメ押しの9号2ランで、1980年の岡田彰布以来となる球団新人2桁本塁打にあと1本と迫った。
待望の一撃は1点リードの九回無死一塁に飛び出した。五十嵐が投じた初球、内角低め142キロの直球を強振。「昨日はストレートを捉えきれなかった。ファウルにならないように1球で仕留めようと思っていました。(本塁打の)確信とかはなかったですけど」。待ってましたと言わんばかりに振り抜くと、弾丸ライナーで右翼席へと消えた。
快足だけでなく、パンチ力と勝負強さも兼ね備えるルーキー。浜中打撃コーチは「あの2点が勝利をぐっと引き寄せた」と目を細めた。
1年目から視界に捉えた2桁の大台。「あと1本頑張ります」と近本。虎の切り込み隊長はチームを勝利に導くため、全力プレーで虎党を魅了し続ける。