高山が連勝V弾!逆転CS射程DeNAと4・5差 糸井不在もオレがヤル!!

 「阪神3-1DeNA」(21日、京セラドーム大阪)

 逆転CS進出へ、連夜の快勝だ!阪神は三回、高山俊外野手(26)の2号ソロで先制。5月29日・巨人戦(甲子園)での代打満塁サヨナラ弾以来の今季2号が決勝弾となった。糸井が戦列を離れている中、価値ある一撃でチームの連勝に貢献した。3位・DeNAとは4・5ゲーム差。きょう22日も勝利し、さらにその差を詰める。

 届いてくれ!高山の思いを乗せた打球がグングンと伸びていく。フェンス越えを確認すると速度をゆるめて、ポーカーフェースのままダイヤモンドを周回。ベンチ前で仲間の祝福を受けると、ようやく白い歯をこぼした。

 両者無得点で迎えた三回に先頭で打席へ。DeNA先発・上茶谷の1ボールからの141キロ直球に反応する。快音を残した一打は、バックスクリーン右に飛び込む2号ソロ。連勝を呼ぶ、貴重な先制点となった。

 「あの打席は真っすぐ一本でいきました」。高山にとっては5月29日の甲子園、球団史上初となる、あの巨人戦での代打サヨナラ満塁弾以来の一発。お立ち台では「きのう、糸原さんが2本目を打ったので。さすがに糸原さんにホームランで負けるのはヤバいなと」と笑わせ、虎党から喝采を浴びた。

 試合開始の5時間前。早出特打でバットを振る高山の姿があった。一球一球フォームを確認しながら打ち返す。その後の通常の打撃練習時には豪快な当たりをスタンドへ放り込んだ。「前の日の(代打での)三振が僕の中ではいい形ではなかった。それを修正できたという意味ではよかった」。手に残る好感触を携えて向かった第1打席で、いきなり結果を出してみせた。

 糸井が離脱し、高山にとっては絶好のアピールチャンス。だが、相手投手の右左によって、日替わりのようにスタメンと代打出場を繰り返す。それだけに凡退に終わった本塁打後の2打席を「見栄えも悪いんで、反省してまたやっていきたい」と悔やんだ。矢野監督も「きょうの一本じゃ俺も満足できない。もっともっと高いレベルを求めている」と叱咤(しった)とともに期待の大きさを表した。

 巨人戦3連敗の屈辱を少しでも忘れさせる連勝劇。4・5差となった3位・DeNA相手に、何としても3連勝を決めたいところだ。「きょうのホームランは甲子園なら外野フライだった。また少しでも多くいいところを見せられるように」-。高山のこの向上心が、矢野阪神の真夏の反攻を終わらせない。

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